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契約・法務

ABLとファクタリング|6つの違いと使い分け

ABL(動産・債権担保融資)とファクタリングの6つの違いを徹底比較。法律上の性質(融資vs債権譲渡)、財務への影響、審査対象、スピード、担保、コストの差を解説。併用パターン、契約書文言、向いている会社の特徴まで整理します。

編集・運営:公開日 2019.11.19最終更新 2023.12.24

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ファクタリング会社 比較ポジショニングマップ

縦軸・横軸を切り替えて、各社の強みをひと目で比べられます。ロゴをタップすると詳細ページへ移動します。

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最も重要な違いは、ABL=融資、ファクタリング=債権売却である点です。

似ているようで法律上は全く違います。本記事では6つの観点で違いを整理します。

ABLとは

ABLとは Asset Based Lending の略です。売掛金・在庫・機械設備などを担保にして融資を受ける仕組みです。

詳細はABL(動産・債権担保融資)とはを参照してください。

ファクタリングとは

売掛債権を買い取ってもらう仕組みです。お金を借りるのではありません。売却です。

違い① 法律上の性質

| 項目 | ABL | ファクタリング | |---|---|---| | 契約 | 融資契約 | 債権譲渡契約 | | 借金 | 増える | 増えない | | 返済義務 | ある | 原則ない |

ここが最大の違いです。

違い② 財務への影響

ABLは借入金として計上されます。負債が増えます。

一方ファクタリングは債権売却です。通常は借入金になりません。詳細はファクタリングの会計処理を参照してください。

違い③ 審査対象

  • ABL → 利用企業を見る
  • ファクタリング → 売掛債権を見る

詳細は審査は売掛先で決まるを参照してください。

違い④ スピード

ABLは銀行融資に近く、数週間〜数か月かかることもあります。

ファクタリングは最短即日もあります。詳細は審査時間の実態を参照してください。

違い⑤ 担保

ABLでは担保設定が行われます。

一方ファクタリングは売掛金そのものを売却します。担保ではありません。詳細はファクタリングと担保の違いを参照してください。

違い⑥ コスト

  • ABL → 金利負担(融資なので)
  • ファクタリング → 手数料負担(売却なので)

比較軸が異なります。

ファクタリング手数料の相場:

| 契約形態 | 手数料相場 | |---|---| | 2社間 | 5〜20% | | 3社間 | 1〜9% |

比較表(総合)

| 項目 | ABL | ファクタリング | |---|---|---| | 借入になる | ○ | × | | 即日資金化 | △ | ◎ | | 担保設定 | ○ | × | | 保証人 | 場合による | 原則不要 | | 財務改善 | △ | ○ | | 緊急資金対応 | △ | ◎ |

ABLが向いている会社

  • 財務内容が良い
  • 長期資金が必要
  • 借入枠が残っている

詳細は銀行融資の審査基準信用保証協会付き融資も参照してください。

ファクタリングが向いている会社

  • 急ぎで資金が必要
  • 売掛金がある
  • 借入を増やしたくない(財務指標を悪化させたくない)
  • 経営者保証を避けたい

詳細は経営者保証ガイドラインを参照してください。

併用できるか

できます。実際にはABLとファクタリングを併用する企業もあります。用途が違うからです。

  • ABL = 中長期の運転資金枠
  • ファクタリング = 短期のつなぎ資金

9手段の全体像は中小企業の資金調達9手段ガイドで整理しています。

契約書で確認したい文言

  • ABLでは「担保権を設定する」という表現が出てきます
  • ファクタリングでは「売掛債権を譲渡する」という表現が一般的です

契約書全体のチェック観点は契約書で必ず確認する15項目を参照してください。

ファクタリングは借入ではない

ここが法務上の本質です。ファクタリングは債権譲渡であり借金ではありません。だからこそ、財務改善目的で利用されることがあります。

償還請求権との関係は償還請求権あり・なしの違いを参照してください。

FAQ

Q. ABLとファクタリングは同じですか?

違います。法律上の性質が異なります。

Q. ABLは借金ですか?

融資なので借入です。

Q. ファクタリングは借入になりますか?

一般的にはなりません。

Q. どちらが審査に通りやすいですか?

ファクタリングの方が一般的に通りやすい傾向があります。詳細はファクタリング審査と銀行融資審査の違いを参照してください。

経営判断の勘どころ

ABLとファクタリングは競合ではありません。別の手段です。

経営判断の勘どころは「長期資金ならABL、短期資金ならファクタリング」という使い分けです。9つの資金調達手段の全体像は資金調達9手段ガイドで整理しています。

業種別の契約留意点

業種ごとに契約条項の意味は変わります。

  • 建設業: 完成工事未収入金の回収遅延リスクが高く、ノンリコース必須(建設業の資金繰り)
  • 運送業: 荷主倒産時の連鎖倒産リスクが高い(運送業の資金繰り)
  • 人材派遣業: 派遣先大手なら相対的低リスクだが、契約書は必ず確認(人材派遣の繁忙期)
  • IT受託: 検収トラブル時の回収不能リスクあり

業種別の構造は業種別ファクタリング完全マップで整理しています。

トラブル防止の実務3ステップ

ステップ1: 契約書を必ず印刷して読む

電子契約は便利ですが画面では条項を見落としがちです。必ず印刷して、重要条項に蛍光ペンを入れます。

ステップ2: 不明点は契約前に書面で質問

口頭の説明は記録に残りません。メールで質問→回答を残します。

ステップ3: 複数社の契約書を並べて比較

同じ債権で複数社から見積りを取り、契約書も並べて条文を比較します。各社の手数料・対応条件はファクタリング会社の比較で確認できます。

まとめ

ABLは融資、ファクタリングは債権売却。この違いを理解することが重要です。

資金調達方法にはそれぞれ役割があります。契約条件は各社で異なるため、複数社を比較しながら最適な方法を選ぶことが重要です。

全体俯瞰はファクタリング契約完全ガイド、各社の手数料・対応条件はファクタリング会社の比較で確認できます。

編集部より(ご利用上の注意)

本記事はファクサポ編集部が、ファクタリングや資金繰りに悩む事業者向けに一般的な情報をまとめたものです。審査基準・手数料・契約条件は各社や状況によって異なり、変更される場合があります。実際のご利用前には、各社の公式情報や、税理士・中小企業診断士・弁護士などの専門家に必ずご確認ください。当サイトは情報提供を目的とし、特定のサービスの利用を保証・推奨するものではありません。

参考(一般的な公的情報源)

記載内容は一般的な目安であり、最新の制度・統計・公式情報は次の各機関や各社公式サイトでご確認ください。経済産業省財務省国税庁厚生労働省金融庁中小企業庁。各ファクタリング会社の手数料・対応条件は必ず公式サイトでご確認ください。

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